カラクリ水槽

こんにちは、スタッフNです!
前回の更新からまるっと1ヶ月以上空いていることに衝撃を受けています、、、汗

7月8月の研修期間を終え、徐々にメンテ独り立ちへと移行中です。

今日はそんな中、初めてレイアウトをまかされることになった水槽についてご紹介します。

『カラクリ水槽』

みなさんご存知でしょうか?
水槽が手前と奥で二分割されていて、手前は通常通り水槽としての機能、奥には装飾空間がある、一台で2度おいしい的な水槽です。

水槽自体装飾性のあるものではありますが、カラクリ水槽では、水の中では浮かんでしまう素材や、水に影響を与えてしまう成分が溶け出す素材、水を含むことで形状が変わってしまう素材など、水槽内ではできない材質のものを使った装飾も可能となります。

そのぶん装飾の幅が広がり、簡単に遊び心を取り入れることができる反面、空間演出の技術とセンスが必要となるため美的センスにすこぶる自信のないスタッフNはレイアウトをまかされることに抵抗感がありました。

ただでさえ不慣れな清掃作業に加えてレイアウト作業。きっと時間もかかってしまうし、残念な仕上がりになってしまったらどうしよう。と初めてカラクリ水槽を見た時から憂鬱になっていました。。。

2ヶ月ごとのレイアウト変更が基本となりますが、わたしが初めてメンテ同行した際は5.6月用に前任の方が施した梅雨のレイアウトでした。

こんなのできない!と思っていたのですが、メンテを重ねるたびに保育園の先生方や園児たちがお魚の状態を含めた水槽内の変化を観察して大切にしてくれて、日常に溶け込んでいる様子を見て、『楽しませたいな』という気持ちがむくむくと膨らんできました。

7.8月はボスのレイアウトの様子を見学させてもらい、9月に入って初めてのレイアウトデビューです。

予算も限られているのでいかに予算内でボリュームのある装飾を揃えるかも難しい。仕入れ時はかなりウロウロしてしまいました。

秋の装飾ということで紅葉を背景に、季節の装飾を。

造花の扱いに慣れていなくて曲げては戻して、しならせて…試行錯誤です。

すすきがかわいい…(自画自賛)

 

そして大型水槽ではボリューム不足をどうしようかと思った時にふと、祖母が生前つくっていた手鞠をこどもたちに見てもらいたいなぁ…と思い加えてみたら、これまた可愛い。

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こちらの手鞠、つい最近までは金沢の駄菓子屋さん店内に飾っていたもの。

ひと針ひと針丁寧に模様を重ねて作り上げた手鞠。箪笥の奥に仕舞い込んでおくよりたくさんの人に見てもらいたい。

特に手鞠を見る機会が少ないであろう今の子どもたちに、古き良き文化を構えることなく見てもらいたくて飾っていたのですが、駄菓子屋の閉店に伴い一度引き上げていました。

再びこうしてこどもたちの目に触れるお披露目の場を得たことが嬉しく、何枚も写真や動画を撮ってしまいました。

個人的な思いを取り入れさせてくれる自由度の高い職場に感謝です。

最初はもたついた装飾も、回数を重ねると要領を得て楽しくなってきました。抵抗感のあったカラクリ水槽ですが、次回の11.12月装飾はどんなものにしようか、と今は楽しみだったりもします。

かなり個人的なご紹介になってしまいましたが、展示先の方々の目を楽しませ、日常をほんの少しだけ彩り豊かにするお手伝いができればと思っています。

 

※※追記※※

先ほど接骨院兼デイサービスさんへ設置の水槽メンテナンスへ伺ったのですが、そちらのカラクリ水槽へも手鞠を飾ってみたところ、さっそく施設の利用者さんたちが気付いてくれました!

運動の一環として施設内をお散歩するルートに水槽前が組み込まれているらしく、通るとすぐに『あら手鞠やねぇ!』『懐かしいねぇ』と話題に花が。

『小さい子も大きくなってきたねぇ』と水槽内のグッピーちゃんの成長を喜ぶ声も聞こえて嬉しく、ほっこりしました。

日常の中の小さな変化や成長を慈しめるってとても素敵なことだと感じました。

引き続きレポしていきます(^^)

最後までお読みいただきありがとうございました!ではまた!

水槽屋見習いスタッフNでした!